2年3ヶ月を振り返って

こんばんは。
知らぬ間に6月。コロナ禍はいつ終息するん??
と言いながら1年が経ちましたね。不安な毎日が続きます。
ご無沙汰しています。蒼虎です。

ふと色んな事を振り返りたくなる夜がありますよね。
今日がそんな夜なので、もしこの記事が目に止まった方はお付き合い下さい。




日本各地に存在するこれから先も受け継がれていくべき財産と文化、技術、その人たちの思い。
若者の人口減少や近代文化への依存による後継者問題。
「祭り」自体そのものが近い未来、消えてしまうだろうという不安や危機感が隣合わせの現状。

烏滸がましいのは重々承知ですが
自分が好きなものをもし自分が守る事に携われるなら、
その可能性があるならと思って21歳の時に副業という形でSNSを主に拠点として活動を始めました。
それから沢山の事がありました。
自分の作品を「素晴らしい!」と言って買ってくださった方との出会い。
自分の思想やデジタル器具を用いた描画方法に
「伝統を蔑ろにしている!」という厳しい声を頂く事もありました。
嬉しい思いも辛い思いも沢山してきました。

それらは全て自分の糧になり今日の自分を形成しています。

きっと完璧ではない道のりだったしこれからもそうだと思います。

自分が子供だったから気付かなかっただけで
先人達もきっとそうだったと信じています。(楽観主義)


誰かに何かを言われて辛い思いをするのはどんな道を通っても、避けれないんだろうなと思うようになりました。


初めてペンを持ち
「かっこいい龍の掛け布団を描きたい!」

そう思った少年にこの下絵のビジョンは無かったはず。

表現に正解は無いのです。
正解を追い求める道程に意味や価値があり、その産物が
この世に表現された人間の産み出した全ての作品達だと思っています。

この太鼓台文化圏の装飾品にも素晴らしい先人たちの作品が今も尚残っていて数多の人々を魅了しています。
ただ一つだけの正解を決めつけた時点でその文化は廃れると私は考えています。

かっこいい龍の図柄を描くというモチベーション、
地域伝承の図柄、
長年受け継がれてきた作品や文化へのオマージュ。
それらが重なり合って、価値ある物が生まれていくのだと信じています。
歩みは嘘をつかずに夢であったとある太鼓台装飾品の
デザインを任せて頂くことになりました。
(上画像は布団締めと四ッ幕の提案第一項です)

お披露目や図柄決定はまだ先ですが
死力を注いで、取り組んでいます。


蒼虎を必要としてくれたクライアント様への感謝。

立体刺繍を施される職人の方が使われて恥ず事の無い
明治期に考案された下絵の数々への挑戦心。

この素晴らしい文化へのリスペクト。

8年前に小さく夢を志した落書き少年へ捧げる
最高の下絵を描き起こします。



と、思いにふけた夜でした。
朝が早いので寝ます!おやすみなさい!!!

2021.06.01

Studio"蒼虎"

Studio"蒼虎"は瀬戸内地域周辺の太鼓台、山車に使用される飾り幕、彫刻などの図柄の研究、また古より伝わる図柄を使用した作品を手掛けております。

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