敢えてこの時代に感謝

こんばんは 蒼虎です。
ほんとに多くの大人や先輩の方達が「今の時代はつまらない」「先のわからない時代」と嘆く今日です。今日の今日まで私も「昔の、勢いのある昭和の時代にに生まれたかったな」と思ってました。

この動画をみて考えが一変しました。
最近この岡田斗司夫さんが映画(主にゴジラなど特撮系の作品に関する考察)や政治・経済について解説するYouTubeチャンネルをよく見てるんですがこのリンクで貼っている動画では1954年公開の「ゴジラ」に対しての1960年代生まれの特撮ファンの熱い想いを語られています。
なぜゴジラファンが、名だたる特撮、アニメ監督達が初代ゴジラへ強いリスペクトを抱くのかについて。
私もゴジラを含む特撮系の映像作品は大好きでこういった解説動画なんかもよく見ています。
2016年に公開され大ヒットを記録した「シン・ゴジラ」が随所にこの初代ゴジラをリスペクトしたシーン、演出がある事からも分かるようにゴジラ好き、特撮マニア、制作陣からすれば云わば「神の域の作品、聖域」という風に解釈されています。
前述の「シン・ゴジラ」の総監督、庵野秀明氏や岡田斗司夫氏など1960年代近くに生まれたこの分野のプロはどれだけ追い求めても映像デバイスが乏しくネット環境も無い当時(1970年代)にはこの初代ゴジラを生で見る事が叶わなかったのです。1980年頃になってやっと海賊版で目にする事が出来たと語っていました。
この初代ゴジラ、作品として勿論、他の特撮作品を寄せ付けないクオリティの高さを持っているのですがその時代(前述の1970年代)特撮オタクの方達はやっとの思いで辿り着いた「聖域」であるからこそ補正フィルターも当然かかってしまうというのを岡田氏は語っておられたのですが。
この「補正フィルター」というのは多くのジャンルにも通ずるものがあって当然この祭礼装飾のジャンルでも(特にこの瀬戸内地域、東予地域では!!)それはありまして…
それが良いのか悪いのかは今回は置いておいて…「自分のところの太鼓台の飾りが1番や!」というのも当然補正フィルターがかかっており「あの時代のあそこの太鼓の龍は〜…」というのも思い出による補正フィルターがかかっており…
私自身も当然それはあって地元の太鼓台が自分が生まれる2ヶ月前に先代の太鼓台が現役を終えて自分がこの世に産まれてからは当代の飾りしか見た事がないので未だ見た事のない先代の飾りというのは永遠に追いかけるし実際見たとしても自分の中で生き続けるのは「青春時代に写真で見たボロボロの掛布団」のイメージ映像だと思います。
大きく話が逸れましたが、結局何が言いたいかと言うと欲しいもの、見たいものが本当にすぐに手元に届く時代に生まれたというのは本当に感謝すべきことなんだなと思います。
いや…多くの人は追い求め探すという探求心が無くなってしまっている、奪われてしまっている(自分も含め)のでやはり昔の方が良かったのかなあ…とも思ったりしますがやはりこういう名も売れてない若者の言葉が世界中に発信したりもできているのでやはりこの時代に感謝です。今のところは。



Studio"蒼虎"

Studio"蒼虎"は瀬戸内地域周辺の太鼓台、山車に使用される飾り幕、彫刻などの図柄の研究、また古より伝わる図柄を使用した作品を手掛けております。

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